Yahoo!カーナビのスタッフが挑んだ首都高中央環状線「山手トンネルウォーク」の詳細レポート後編です。
前編はこちら。
さらに奥深く進むと…大量の水が噴き出していた
先へ先へとコースを進んでいくと、トンネル掘削工事の模型展示がありました。これまでの難工事や最先端技術についての貴重な動画が放映されており、参加者の皆さんも立ち止まって見入っていました。
今回の開通で完成する大橋JCTの模型。これが地上から地下まで繋がっています。目が回りそうな構造ですね。
以前から気になっていた非常電話です。中を見せていただきました。
ボタンのみで用件ごとに分かれています。困ったときはこのボタンを押すだけ。緊急時はパニックになっていることも多いので、これだと確かに迷わず使用できそうです。
なにやら奥がもやっぽくなっています。ここでは火災時に活躍するであろうスプリンクラーの水噴霧デモが行われていました。ものすごい量の水を1分間噴き出し続けていて、その迫力に二人とも興奮してしまいました。
しかもあれほど大量に水が撒かれたのに、終わったあとはそれほど路面に水が溜まってません。水はけもよく機能しているようです。
水はけがあまりにもすばらしいのでじっくり観察。道路の隅を見てみると溝がありました。三たび登場の傘を入れてみます。なかなかの深さです。
さて、水噴霧のデモを見終わったところでようやく折り返し地点となります。
折り返しでは非常口を使い反対車線側に移動します。通常では進行方向の右側に反対車線がありますが、ここは独立したトンネルがそれぞれ左右逆に作られており、反対車線は進行方向の左側にあるのです。
とはいえ、ここはトンネル内なので走行中にその違和感は感じません。本線への合流や分岐が左側車線からできるようにすることで、よりスムーズな運転ができるように配慮されています。普段、首都高の右車線合流で弱気になる私にとってこれはうれしい配慮です!
・詳しくは
こちら(外部サイト)
さらに進むと工事車両の展示がありました。後ろをのぞいてみると整然と並んだ道具の数々が。見事な収まり具合ですね。
現役の高速機動隊が使用している警察車両も展示されていて、小さな男の子たちの目が輝いていました。
チーバくん発見!中央環状線の開通で広域圏から千葉へのアクセスも便利になるということでしょうか。がんばってPRしていました。
さぁ、やっと残り1キロ地点です。まだまだ元気です!
トンネル壁面に東京の夜景を映していました。トンネル内で夜景……不思議な気分です。
後半は名車や次世代車両の展示。こちらも多くの男性が足を止めて輪をつくっていました。
もうすぐ出口です。
おや?出口が2択ですね。
五反田出口の様子。こちらは高速の出口をそのままあがっていきます。写真ではわかりづらいですが、ものすごい上り坂です。
光が見えて地上にあがるとトンネルウォーク終了です。

…いや、換気所の方からも出たいので戻ります!
換気所側の出口に向かうと…。なにやら注意書きが!

・・・に、にひゃくだん!?
2.8キロのウォークのあと最後にまさかの200段もの階段を昇ることになるとは……。これには運動不足の私たちも躊躇しましたが、意を決して上がることに。
貴重な体験、いざという時の避難ルートを歩き地上へ
170メートルの階段を一気に上ります。
途中に待機所がありました。ここは非常時に使われる設備なので、SOSと書かれた緊急電話や、避難者に落ち着きを促す注意書きがありました。
狭いですが地上まであと少しです。
やっと地上にでてきました。
山手通りの分離帯に出てきました。ここは普段は閉じられていてめったに開かない場所だそうです。とても貴重な体験をすることができました。
出口の目の前にそびえる五反田換気所。あまりの大きさに写真が上まで入りきりませんでした……。
換気所の真下にある道路では、このように天井に大きな穴が開いています。
歩いた距離はそれほどではないものの、慣れない勾配やずっとトンネルの中という環境から思いのほか疲れました。でも普段は絶対入れない場所で「歩き」だからこそ気がつく点もたくさんあり、とてもよい経験になりました。
また私たちのような男性だけでなく、女性同士のグループ、家族連れ、年配のグループと幅広い世代の方が参加されていて、改めて中央環状線の注目の高さを感じました。
右側の大きく蓋の開いた出口からウォーキングを終えた参加者たちが出てきます。皆さん、おつかれさまでした!
この中央環状線の全線開通により、新宿~羽田空港間の所要時間がなんと40分から20分に短縮される見込みです。2006年の着工からわずか9年で大都市に大規模トンネルを完成させた技術。現地を歩いてみてその素晴らしさを感じることができました。
3月7日16時。まもなく開通です!
(文:浅井)
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