6月28日より開催されている第39回世界遺産委員会において、
「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されることが決定しました!
2013年の「富士山 信仰の対象と芸術の源泉」、2014年の「富岡製糸場と絹産業遺産群」につづき、3年連続の登録となります。日本国内では、文化遺産・自然遺産をあわせた19件目の世界遺産の誕生です。
■明治日本の産業革命遺産
公式サイト
「明治日本の産業革命遺産」とは
「明治日本の産業革命遺産」とは、どのようなものが対象となっているのでしょうか。
もともとは「九州・山口の近代化産業遺産群」として国内の暫定リストに記載されていましたが、岩手や静岡の施設を追加し構成が見直されました。
明治日本の産業革命遺産 ※画像をクリックすると大きい図が開きます
これらの施設の位置関係を地図で見てみましょう。
明治日本の産業革命遺産 エリア図
北は岩手から南は鹿児島まで、こうしてみると思った以上に広い範囲に施設が点在していることがわかりますね。
明治日本の産業革命遺産をピックアップしてご紹介
1.萩エリア ※画像をクリックするとYahoo!地図が開きます
萩は2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台です。主人公文の兄、吉田松陰の
松下村塾(写真)が遺産の構成施設に入っています。
大河の風を感じに、訪れてみてはいかがでしょうか?
萩エリアには、このほかにも
萩城下町や
大板山たたら製鉄遺跡などが含まれます。
3.韮山エリア ※画像をクリックするとYahoo!地図が開きます
1857年に完成した、日本で唯一現存する
韮山反射炉です。年末年始をのぞき、見学できます。
4.長崎エリア ※画像をクリックするとYahoo!地図が開きます
三菱長崎造船所・旧グラバー住宅・小菅修船場跡などの産業遺産があります。写真は
三菱長崎造船所のジャイアント・カンチレバークレーンで、いまも現役で稼働しています。
長崎エリアにはこのほか、
高島炭鉱や
軍艦島という名称で有名な端島炭鉱が含まれます。
軍艦島に行ってみたい!
対象の施設の中で、ひときわ話題になるのが
軍艦島(端島)です。軍艦島は長崎市の沖合約18キロに位置し、その姿が軍艦「土佐」に似ていることから、軍艦島と呼ばれるようになりました。
クルーズ船から見た軍艦島
軍艦島は、かつて炭鉱の島として栄えましたが、1974年に閉山となり、のちに無人島となりました。
近年は観光スポットとして注目を集め、2009年より島内の一部区域への上陸が許可されました。現在は複数の会社が軍艦島上陸クルーズを運行しており、誰でも軍艦島へ行けるようになりました。
クルーズ船のひとつ
世界遺産に登録されたことにより、軍艦島の注目度がさらにあがり、上陸クルーズのニーズが高まると思います。そこで、軍艦島の上陸で注意すべき点をいくつかご紹介したいと思います。
そもそも上陸できるとは限らない?
上陸クルーズに予約したにもかかわらず、当日の天候によっては上陸できずに周辺のクルージングのみで帰港する場合があります。
軍艦島には、長崎市が定めた天候基準を満たさない限り上陸はできません。
ドルフィン桟橋の利用を禁止する場合の天候基準
- 風速が秒速5メートルを超えるとき
- 波高が0.5メートルを超えるとき
- 視程が500メートル以下のとき
※上記範囲内においても、見学者が安全に下船できないと船長が判断するときは、桟橋を利用しないものとする。
軍艦島で上陸の際に使用するドルフィン桟橋には、防波堤など波や風をさえぎるものがないため、通常の桟橋より接岸が難しいことが予想できます。
そのため台風シーズンには特に上陸の確率が下がるようです。
雨が降っても傘は使えません! その理由は…
軍艦島では、雨が降っても傘は使えません。風がものすごい強く、傘を差すと強風にあおられて危険なためです。
足場の悪いコースを歩くうえで片手がふさがるのも危険なため、降雨時にはレインコートなどの雨具が必要になります。
同様の理由で、「カメラは首から下げるように」との指示があるクルーズもあります。
そのほか、晴れた日には照り返しが非常に強いため、帽子・長袖の着用など、日焼け対策も必要です。
このように軍艦島の上陸には、たくさんの注意事項がありますので、事前にきちんと確認してから上陸にのぞみたいですね。
軍艦島クルーズの運行情報や注意事項は、各運行会社のホームページをご確認ください。
軍艦島の位置図はこちら ※画像をクリックするとYahoo!地図が開きます
明治日本の産業革命遺産、いかがでしたでしょうか。ほとんどの施設で見学ができますので、この夏の旅のコースに加えてみても良いかもしれませんね。その際は、ぜひ
Yahoo!地図アプリをご活用ください。
(文:浅井)
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