記録的な猛暑だった8月も終わり、日に日に秋の気配を感じるようになってきました。秋といえば芸術の秋。今、名古屋では3年に一度の芸術祭
『あいちトリエンナーレ』が開催されています。
先日、
Yahoo!地図アプリ(Android版)のガイドマップ機能に『あいちトリエンナーレ2013』の会場マップが掲載されましたので、この機能を使って実際に会場を歩いてきました。
Yahoo!地図アプリ 『あいちトリエンナーレ2013』会場マップ
※画像及びガイドマップは、あいちトリエンナーレ実行委員会より使用許諾を得て掲載しています
※ガイドマップ機能については
こちらをご覧ください
あいちトリエンナーレとは
「トリエンナーレ」とはイタリア語で「3年に一度」という意味があり、3年ごとに開催される国際芸術祭を指す言葉として使われています。愛知では2010年に第一回が開催され、57万人の来場者を記録しました。
第二回となる今回は 2013年8月10日から10月27日までの79日間にわたり、栄エリア、白川公園エリア、長者町エリア、納屋橋エリア、岡崎エリアなどの会場で開催されています。参加アーティストは122組。欧米やアジア各国からの参加も多く、国際色豊かな内容となっています。
長者町エリアへ行ってみた
「長者町エリア」は他のエリアとは違い、メインとなる美術館や大型の施設がありません。使われていない建物の一室や、ビルの壁面、営業中の喫茶店内など、あらゆる場所が展示スペースとなっており、地図を頼りに歩くことが必須のエリアです。
これは「Yahoo!地図アプリ」の活躍するシチュエーションですね。さっそく行ってみましょう。
伏見駅からスタート
「長者町エリア」は、名古屋市営地下鉄「伏見駅」「丸の内駅」に囲まれた一帯のことで、地下鉄でアプローチすると便利です。
今回はガイドマップにある「伏見駅E出口」からスタートし、そこから長者町通を北上。すべての会場をまわり「伏見駅B出口」に戻ってくるコースを計画しました。
長者町エリアコース図(クリックすると長者町エリア周辺がYahoo!地図で見られます)
伏見駅の改札を出てすぐに「伏見地下街」があり、作品の展示会場になっています。ここは名古屋で2番目に古い地下街で、軒を連ねる店舗も昭和を感じる独特の雰囲気です。
その昭和レトロな地下街に、"展示されている"というよりも"そこに存在している"と言った感じのブルーのシートが貼られた絵画がありました。
この作品はいわゆる"青焼き"をイメージしたものだそうで、伏見駅の出入口も同じブルーで装飾されています。
C-14 長者町ブループリント|打開連合設計事務所
迷わずスイスイ散策できます
地上に出るといよいよ地図アプリの活躍ですね。早速「Yahoo!地図アプリ(Andoroid版)」を起動します。アプリのメニューからガイドマップを開き、「あいちトリエンナーレ」特集の「長者町エリア」を選択します。ガイドマップ上にある「現在地ボタン」をタップすると、「伏見駅E出口」付近に現在地を示す青いアイコンが表示されました。
まずは長者町通を北上し、「シモジマ名古屋店」に向かいます。会場名からは何かの店舗のようです。現在地アイコンはそのまま表示しおくと、ガイドマップで連動して動きます。
拡大縮小など何かの機能を使うと、現在地表示が消えますので、必要なときは再度「現在地ボタン」をタップしてください。
交差点などで現在地を確認しつつ、目的の「シモジマ名古屋店」に到着しました。
見た目は営業中の店舗で、美術作品が展示されているようには見えませんが、案内に従い店舗内に入ると商品の陳列棚の中にありました。
商品のコマーシャルかと思いきや、これは映像作品です。
C-29 自分の所有物を街で購入する|丹羽良徳
ふたたび長者町通へ戻り、さらに北上します。通りの両サイドに会場が続き、屋外のおおがかりな作品や、ショーウィンドウに飾られた絵画まで、さまざまな作品が展示されています。
「長者町エリア」最北の会場、「八木兵丸の内8号館」を目指します。
アプリのガイドマップ画像(左)と「八木兵丸の内8号館」(右)
「八木兵丸の内8号館」は、1階から4階までの各フロアが展示会場になっています。
1階には世界的なアーティスト「奈良美智」を中心としたグループ「THE WE-LOWS/ザ・ウィロウズ」によるカフェがあります。正面の奈良作品が目をひきました。
2階は「山下拓也」の作品が3点。個人的にはこの作家を発見できたことが収穫です。3階は中国の作家「ケーシー・ウォン」の作品が3点。メッセージ性の強い作品に考えさせられます。
4階は「菅沼朋香」の作品。昭和の喫茶店が懐かしく、お茶していきたくなりますが、お茶は飲めません。このビルだけでバラエティにとんだ作品群を堪能できます。
ここからは進路を南へ変えます。「長者町エリア」の魅力のひとつは、日常的な営みがおこなわれている商店街や問屋街に突如としてアート作品が現れる驚きと、町にすっかり溶け込んでしまい言われて気づくまでわからないなじみっぷりのおかしさにあります。
壁画作品は、その唐突さと馴染みっぷりを兼ね備えた作品です。突然の出会いも楽しいですが、ガイドマップで見逃すことなく鑑賞したいですね。
壁画作品
C-13 Looking at 2013 from 1952 Nagoya|リゴ23
C-05 あいちと世界地図の間|横山裕一(八百吉ビル)
C-05 あいちと世界地図の間|横山裕一(豊島ビル公開空地)
終点伏見駅
ぐるりと「長者町エリア」すべての会場をまわりました。ずばり感想。「Yahoo!地図アプリ」のガイドマップ機能は使える!!
碁盤の目のようになった長者町界隈は、地図上に目印となるランドマークがないとわかりにくい町並みになっています。どこでも現在地が表示できれば、迷うことなく効率よく会場をめぐることができます。
C-14 長者町ブループリント|打開連合設計事務所(伏見駅B出口)
皆さんも芸術の秋を堪能するべく「Yahoo!地図アプリ」を片手に『あいちトリエンナーレ2013』へ足を運んでみてください。きっと何かを発見できますよ。
(文:西田克)